ご挨拶

看護医療学部は、2018年には、初代医学部長である北里柴三郎博士が看護婦養成所を設置したことに始まる慶應看護教育100年を迎えます。継承と発展の時を迎え、看護医療学部における「教育」「研究」「実践」をさらに強めたいと考えています。慶應看護教育100年記念事業の一つとして、紅梅会の同窓生の皆様を中心に、募金活動を進めて頂き、当初の募金額を達成致しました。ここに改めて御礼申し上げます。募金による事業として、看護ベストプラクティス研究基盤形成による若手研究者育成が進んでおり、さらなる活躍が期待されます。また、慶應看護100年史編纂事業を多くの皆様のご協力のもと、拍車をかけて進めております。慶應看護の継承と発展につながる貴重な史実が集積されています。お手元に届くのを楽しみにお待ちください。そして、看護医療学部と看護部の人事交流事業もスタートさせました。人事交流により、教員および看護職員の研究力ならびに実践力、マネジメント力を継続的に発達させること,そのことを通して、最良の医療を提供する人材の育成に寄与することをめざします。慶應看護教育100年記念式典は、2018年5月12日(土)を予定しております。慶應看護の継承と発展を皆様とともに分かち合う機会としたいと思いますのでどうぞご参集頂きますようお願い申し上げます。

看護医療学部長  小松浩子

慶應義塾における看護教育は、慶應義塾大学部医学科が開設された翌年の1918年(大正7年)に医学科附属看護婦養成所として始まりました。その後、厚生女子学院、さらに、1988年(昭和63年)に開設された慶應義塾短期大学での教育を経て、2001年には看護医療学部が開設され、2005年には、健康マネジメント研究科も開設され、最高学府での看護教育をするまでに発展しました。その間、慶應の看護教育は、福沢諭吉先生の「独立自尊」「実学」の精神を基本とした教育を諸先輩から引き継ぎ、2018年には慶應看護100年を迎えられることを大変喜ばしく思います。
慶應看護同窓会(紅梅会)は、慶應看護教育が発足してから16年後の1934年(昭和9年)に、卒業生を会員とし、会員相互の向上発展・親睦を図ることを目的に、創立されました。会員は8241名になり、臨床はもちろん、地域で活躍し、最近では健康ビジネスを起業して活躍している卒業生もいます。さらに、グローバル化する時代の中で、国際機関やJICA(国際協力機構)で働く卒業生も増え、活躍の場が日本から海外へと広がってきています。
慶應看護100年にあたり、紅梅会員の皆様とともにこれまでの軌跡をたどり新しい次の時代への出発を祝いたいと思います。そして、次の慶應看護100年を見据えて、時代を先導する人材育成のために、皆様とともに歩んでいきたいと思います。

慶應看護同窓会 紅梅会 会長 茶園美香

慶應看護100年記念事業委員会

小松浩子、茶園美香、松田美紀子、鎮目美代子、野末聖香、太田喜久子、小池智子、小林良子、小林梢(2017年3月まで)

慶應看護100年史編纂委員会

小池智子、三上れつ、茶園美香、藤井千枝子、山内慶太、朴順禮、田村紀子、安田恵美子、中尾真由美、鈴木有紀

慶應看護100年記念行事企画委員会

宮川祥子、藤屋リカ、田村紀子、西池絵衣子、江河都美、瀬戸美奈子、吉安麻耶