カリキュラムの特徴
3学部合同カリキュラム
2008年に薬学部が創設され、慶應義塾の医療系学部は3つとなりました。医療系三学部の学生が互いに交流を深め、将来にわたって患者中心のグループアプローチによる医療実践に貢献していく医療従事者に成長していくことを目的として、2011年度から三学部の学生たちが合同で学ぶカリキュラムがスタートしました。(グループアプローチによる患者中心の医療実践教育プログラム、KID;Keio Interprofessional Development Program for Patient-Centered Medicine)
学習の段階に応じて内容を深化させ、1年生(医・看・薬)対象の「初期教育」、2(看)・4(医・薬)年生対象の「中期教育」、最終学年4(看)・6(医・薬)年生対象の「後期教育」を実施します。
少人数制教育を行い、実習や演習を重視します
少人数制教育を実施して、ディスカッションや実習・演習を重視し、学生自身が学びたいことを授業内容として提案していくような、柔軟で実践的な授業を行っています。IT教育、語学教育はクラスに分かれた少人数制で行われます。看護技術の演習は基礎から応用に発展していけるように複数の科目に配置され、実習での実践に繋げて学習を深めていきます。
他の学部と積極的に連携し、互いの良さを伸ばしていきます
看護医療学部は、慶應義塾大学の第9番目の学部として開設された男女共学の学部です。1・2・4年次は神奈川県藤沢市の湘南藤沢キャンパス(SFC)で学び、3年次には東京都新宿区の信濃町キャンパスで学びます。総合大学であるという利点を活かし、興味に応じて他学部の科目を履修することが可能です。特に、メインキャンパスであるSFCでは、総合政策学部・環境情報学部と多くの科目を学生が相互に履修することで、視野を広げ刺激し合っています。
関心あるテーマで実践し、結果をまとめるプロジェクト
4年次には、選択科目としてプロジェクトI(基礎)・II(応用)があります。これは、自分の将来や興味に応じて、関心のある領域でテーマを自由に設定し、研究計画書の作成、実施、まとめを行う科目です。実践の集大成として基礎から応用までが一貫して統合されます。幅広いテーマの選択を可能にし、自ら選んだテーマに積極的に取り組めるようにするために、多くの選択科目を開講していることも特色です。
4年間のカリキュラム概要
第1学年 |
豊かな表現力、コミュニケーション能力と、情報探索技法を修得する。 |
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第2学年 |
看護学の基礎として、看護の対象である人間を理解し、看護ケアに必要な知識や技法を身につける。 地域における各種実習により、人々の多様な生活や生き方、あらゆる形態の医療および保健・福祉の実際を知り、看護の果たすべき社会的役割についての関心を高める。 |
第3学年 |
病気を持つ人を理解するための専門知識と、治癒・回復に向かわせるための援助技法を学ぶ。 事例学習や臨地実践を通して今までの学習を統合し、看護実践に必要な基本的能力を修得する。 |
第4学年 |
各自の選択したコースに基づき、より専門性を深めるための学習を行う。 医療連携も考慮した、視野の広い看護職を目指す。 |