鎌倉光宏教授・近藤好枝教授の最終講義が、2019年3月8日(金)湘南藤沢キャンパス看護医療学部校舎201・202教室にて行われました。
鎌倉教授は、「感染症と社会」と題し、多数の写真や論文、当時の新聞記事等と共に、約半世紀にわたる感染症医学の専門家としてのご功績についてお話くださいました。国内外における感染症の発生や、それに対する人々の反応、また医学研究が果たしてきた役割とその成果、さらに今後の展望について、医師や保健師の国家試験の過去問題も交えながらの非常に興味深い講義をいただきました。
近藤教授は、「慶應義塾大学における助産教育のはじまりと今」と題し、昭和25年に産婆の養成課程が廃止されてから約半世紀を経て、本学部開設と共に慶應義塾での助産師教育を開始され、カリキュラムや設備、教育体制を整えてこられたことについてお話をいただきました。また2011年3月11日の東日本大震災の発生を受け、いかに学生が安全に、かつ安心して学習に集中できるような環境を整えてこられたか、具体的なエピソードと共に丁寧にご紹介くださいました。
両教授とも、学部開設当初より、学生に対する真摯な姿勢と、半学半教の精神で、大変熱心に教育に携わってこられたこと、また研究や臨床でのご活動を通して、人々を支え、医学・看護学を先導し続けてこられたことに、参加者それぞれが大きな感銘を受けた講義でした。当日は多数の卒業生、在学生を含め、100名を超える方々にお集まりいただき、講義の後は同窓会のような温かい雰囲気の中、両教授への感謝をお伝えすることができました。