2017.02.08

2017年1月21日(土)三田キャンパスにて慶應看護100年記念講演会「慶應看護の古を辿る」を開催しました。

2017年1月21日(土)に三田キャンパス東館8階ホールで、慶應看護100年記念講演会を行いました。
 
看護医療学部では2018年に迎える慶應看護100年を記念して、慶應看護の過去・現在・未来をテーマにリレー形式で講演会を実施します。
今回はその第1回目として原点に焦点を当てた「慶應看護の古を辿る」と題する講演会を開催いたしました。
 
看護医療学部の学部長小松浩子君の開会の言葉、常任理事國領二郎君の挨拶に続き、今回の講演会のコーディネーターである山内慶太君の進行で2つの講演が行われました。
 
まず、慶應義塾福澤研究センター教授の西澤直子君が「福澤先生の女性論」と題して講演いたしました。男女が等しい存在であることを説き男尊女卑の思考を批判した福澤先生の思想やそれが受け入れられなかった当時の歴史的背景などについてわかりやすく説明されました。
 
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西澤直子君
 
続いて、千葉県立衛生短期大学名誉教授、慶應義塾福澤研究センター客員所員の白井堯子君が「ナイチンゲールと同時代人-J.S.ミル、そして福澤諭吉」と題して講演いたしました。一般的に「看護・病院の改革者」として認知されているナイチンゲールは女性の地位向上をはじめとしてさまざまな政治分野に影響を与えた「社会の改革者」であったこと、ナイチンゲールの小説に感銘を受けたJ.S.ミルがその小説を取り入れて本を著しその本が福澤先生の女性論に影響を与えたことなど、非常に興味深いエピソードをお話しされました。
 
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白井堯子君
 
会場には慶應看護同窓会(紅梅会)会員をはじめ、在校生、教職員、卒業生など多くの方が集まり、記念講演会にふさわしい盛会となりました。
 
撮影:井上 悟