11月29日(土)に名古屋国際会議場にて行なわれました第34回日本看護科学学会学術集会総会におきまして、中村幸代専任講師が「日本看護科学学会第13回学術論文優秀賞」を受賞されました。
中村幸代専任講師のコメント
ご協力いただきました対象者の皆様と施設の皆様に改めて厚く御礼申し上げます。
受賞論文は、エビデンスに乏しい分娩時の異常のうち、微弱陣痛と遷延分娩と「冷え症」との関係を分析した研究であり、博士論文を発展させたものです。
本研究で冷え症であることで、微弱陣痛発生率は2倍、遷延分娩では約2.3倍になることが推察されました。したがって、冷えは、単なる「性分」ではなく、問題視すべき「症状」であります。しかし、助産分野では冷え症を問題視していますが、エビデンスが乏しく経験知が基盤となっています。微力ながら、私は今後も、冷え症のエビデンスに貢献できるように努力していきたいと思います。
最後に、傾向スコアでの交絡因子の調整についてご指導いただいた、昨年逝去された偉大なる恩師、聖路加看護大学(現:聖路加国際大学)の柳井晴夫先生にこの賞を捧げたいと思います。 この受賞は、多くの皆様の支えのおかげです。本当にありがとうございました。