わかばの会

概要

看護ベストプラクティス研究開発・ラボラトリーわかばの会は、看護分野の若手研究者が自分の可能性を見つめ、研究能力の向上を目指す者が集う会で、2014年度に発足しました。本会の目的は、様々な専門分野の若手研究者が、若手ならではの柔軟な発想や活気あふれる行動力を基に、創造的に研究に取り組み、これからの看護実践や大学教育の発展に貢献することを目指しています。

活動内容

個々の研究能力の向上を目指し、抄読会の開催や学会やセミナーなどの情報共有、さらには勉強会の企画・開催などを行っています。また、毎年11月に開催される慶應義塾大学SFC Open Research Forum(ORF)において出展し、活動を紹介しています。

2015年度の活動

1. 勉強会の開催

第1班「将来に向けての道しるべ」
日時

2015年8月31日(月)15:00〜16:30

場所

信濃町キャンパス 孝養舎/SFCキャンパスと中継

講師

小松 浩子先生(慶應義塾大学看護医療学部 教授)

内容

研究を推進するための基本の「き」として、若手研究者がどのように自律して研究を進めていくのかについて学び、実践するための示唆を得ることを目的に勉強会を行いました。
当日はわかばの会メンバー10名が参加し、研究の進め方や、どのように環境づくりをするのかについて本学教授の小松先生よりご講義いただいたのち、自由な形式での質疑応答・ディスカッションを行いました。「研究は1日にしてならず」であり、誠実に、真理を探究する姿勢」を学び、日常の自分の姿勢や行動を内省する機会となりました。
自己の課題を痛感しつつも、元気と意欲と勇気が高まるような貴重な学びの場となりました。日頃から実践と研究と教育の循環に努めていきたいと考えています。

第2班「量的研究のなぜ・どうして? ~ありそうでなかった量的研究を検討する会~」
日時

2015年11月27日(金) 17:00〜18:30

場所

信濃町キャンパス 孝養舎/SFCキャンパスと中継

講師

大津 洋先生(国立国際医療研究センター臨床研究センター 臨床疫学研究室長)

内容

「量的研究の分析方法」や「統計の専門家にコンサルトする際の準備」などについて研修会を開催しました。私達若手研究者の論文を用いながら、普段抱えやすい分析方法の悩みや迷いを出しあい、Q&A方式で進められました。
当日は14名が参加し、本やテキストにない知識・情報の共有とディスカッションができた等、満足感の高い内容となりました。研究は計画段階からscopeを明確にし、アウトカムをシンプルに絞り込む必要があるということから、データ収集のタイミングやカットオフ値の考え方まで、多岐にわたり学ぶことができました。

第3班「学部教育における教育の継続性について考える
~ユマニチュードを取り入れた教育に焦点を当てて~」
日時

2016年2月29日(月)10:30~12:00

場所

SFCキャンパス

講師

宮脇 美保子先生(慶應義塾大学看護医療学部 教授)

内容

ユマニチュードとは、ケアの対象者を物ではなく人(Human)として尊重することで対象者が人間らしさを取り戻し(Humanitude)、スタッフと対象者との間に、尊厳と信頼を構築するケアの技法1)とされています。本学部では、1年次の基礎看護学分野で「ユマニチュード」を取り入れた教育を導入しているため、ユマニチュードの理解と今後の教育への活用について本学教授の宮脇先生を講師にお招きして勉強会を開催いたしました。当日は18名が参加し、ユマニチュードの概要や具体的方法、学生が受けているユマニチュード教育の実際などを学ぶことができました。学生が大学4年間のうちに講義や演習・実習などで得られる様々な学びを統合していけるよう、教員がどのように支援していくべきか等考える良い機会となりました。

1)本田美和子,Gineste Y.,Marescotti R.(2014),ユマニチュード入門,医学書院

2. 慶應義塾大学SFC Open Research Forum (ORF)2015への出展

2015年11月に東京六本木ミッドタウンで開催された慶應義塾大学SFC Open Research Forum (ORF)2015にポスター出展し、活動の様子を紹介させていただきました。
出展の様子


ORF2015に出展したポスター

2014年度の活動

1. 論文抄読会の開催

2014年5月に抄読会を開催し、新たなスタートをきりました。 

2. ORF(Open Research Forum)2014への出展

2014年11月に東京六本木ミッドタウンで開催された慶應義塾大学SFC Open Research Forum (ORF)2014にポスター出展し、「看護ベストプラクティスラボラトリわかばの会-若手研究者の活動と課題- Laboratory on Innovative Research and Practices for Nursing Challenges of WaKaBa」というテーマでメンバーそれぞれの研究活動を紹介いたしました。