代表者メッセージ

SFC研究所に設置された本ラボラトリは、最善の看護実践(看護ベストプラクティス)の追究と提供を目指すというミッションをもつ組織であり、SFC研究所内の研究者により、横断的・融合的に構成されています。

医療における科学技術は目覚ましい進歩を遂げ、高度化・複雑化が進む一方、医療の効率化、在院日数の短縮化、外来診療への移行が推奨されています。そのような背景の中、私たちは、患者中心の医療にもとづく、看護ベストプラクティスを提供することの重要性はますます高まっていると考え、2012年度より活動を開始しました。

活動を開始するにあたり、メンバー間で看護ベストプラクティスラボが目指すべき方向性について話し合いました。その結果、医療における安心と安全が保証され、納得と満足が得られること、そのためには、当事者の価値が尊重され、充実した生活や生き方ができることを重視した、ベストプラクティスを追究していくことを目指すべき目標といたしました。

具体的な活動として、3プロジェクを設定しました。すなわち、看護実践の質保証を推進する実践研究開発(プロジェクトA)とともに、個別化・最適化した看護実践を現場へ浸透・波及する推進力となる看護リーダーを養成(プロジェクトB)します。さらに、それらが当事者の価値を尊重する倫理的看護実践として醸成されるようにシステムを構築(プロジェクトC)していきます。

本ラボラトリメンバーの専門性を発揮し、ひとつひとつの課題に真摯に取り組み、看護ベストプラクティスの発展に鋭意努力して参る所存でございます。

代表者 宮脇 美保子