2012.10.04

2012年度「医療系三学部合同中期教育」を開催しました。(9/29@SFC)

「医療系三学部合同中期教育」を開催


 

929日(土)、湘南藤沢キャンパスにおいて「医療系三学部合同中期教育」が実施されました。

 

医療系三学部合同教育は医学部、看護医療学部、薬学部の学生が互いに交流し、将来チーム医療に大きく貢献できる視野の広い医療職者となることを目指して、2011年度より正式に実施している授業です。

2012年度は「グループアプローチによる患者中心の医療教育実践プログラム」というテーマを掲げ、昨年も実施した初期(新入生)、後期(最終学年)の教育に加えて中期教育をスタートさせました。対象学年は医学部・薬学部の4年生、看護医療学部の2年生で、当日は総勢345名がSFCに集合しました。

 

プログラムは看護医療学部長による開会の挨拶から始まりました。つづいて「ニーズに応えるチーム医療」をテーマにした環境情報学部准教授・秋山美紀君による講演が行われた後、学生たちはグループごとに小教室へ移動して、「患者中心の医療を提供するための医療チームについて理解を深め、よい医療チームのあり方を提示できる。」という課題についてディスカッションを行いました。

1グループは78人ほどで、グループによっては途中で議論が分かれてしまうこともありましたが、ファシリテーターとして参加している教員の助言を受けて、最終的にはすべてのグループが教室で発表を行うことができました。

教室ごとの発表終了後は再び全員がホールに集まり、医学部長の激励をこめた挨拶の後、κ(カッパ)、ε(エプシロン)、ι(イオタ)、ο(オミクロン)の4つの教室棟ごとに選出された4つのグループの発表が行われました。グループごとにさまざまな視点から課題にアプローチしており、発表はそれぞれ非常に個性的なものに仕上がりました。

最後は薬学部長の挨拶をもって今回の中期教育は閉会しました。

 

当日は台風の到来が懸念されるなかSFCは好天に恵まれ、三学部の学生が交流するのにふさわしい明るい陽気となりました。学生たちからはもっとお互いの学部のことを知りたい、他の医療職との違いを知ることで自分の専門性をより深めたいと思った、などの意見とともに、他職種と一緒に話し合うことの難しさについての意見もあり、それぞれに将来の医療現場での様子を体感できたようでした。

 

三学部合同教育は来年度も同様に予定されています。今回中期教育を受けた学生も、数年後に後期教育で再会してより活発な議論を交わせるように成長してくれることを期待しています。

 

秋山先生による講演
         

グループディスカッション
        

全体での発表
 
        
撮影:石戸晋

グループディスカッション
 
 
 教室での発表
 

全体での発表