「総合大学の慶應義塾で学ぶ魅力」看護医療学部2年 中山ミオさん
私は海外での生活が長かったことや色々な国を見てきた経験から、国際的な医療福祉活動を行っていきたいと考え、社会人を経てから改めて大学へ入学しました。
大学で看護医療を学んでいく間に、医療や健康管理だけではなく、人々の生活を取り巻く環境、社会問題、社会の多様化から課題とされるあらゆる要因にも幅広く興味を持つことができるようになりました。専門の看護知識を学ぶだけではなく、興味のある分野に自由に飛び込むことが出来る環境にあり、多分野にわたって学び、幅広い技術を身につけたり、独自の着眼点を持ったり、それらを自分の感性と結びつけていく力がついていくことを感じています。
具体的には、コミュニケーションの道具としての「語学や手話」を、人間に対する興味と理解を深めたいために「文学や哲学」を、貧困問題の根本を探るべく「開発経済学」を、政策に対してどのようにアプローチするか「交渉と戦略」を、コンピュータと人間の温もりのある看護を融合するにはどうしたらいいのだろうかと「プログラミング」の仕組みをなど、様々なことを学んでいます。今後は「社会意識にアプローチするためのマーケティングデザイン」や「空間デザインがもたらす心理的影響」なども学びたいと考えています。このように一見医療とは直接関係のないことも、どのように自分の感性と繋げていくのかにより、それぞれの個性が活かされます。
また、様々な専門分野の先生方やサークル活動、他学部の友人との交流によって、看護の分野だけにとどまらず、新しい切り口や幅広い捉え方をできるという刺激を受けています。SFCの特徴の一つでもあるグループワークなどを通じて、チーム医療や今後の社会に特に必要とされるコミュニケーション能力を身に付けています。
総合大学だからこそ、私のように一度社会に出てから改めて学業を修めたいと考えた者にとっても、看護医療の分野だけではなく自分の培ってきた経験や価値観とを独創的に融合していくことができるのだろうと思います。そして、慶應で学ぶことで、さらに世界を見る視野を広めることができ、医療を通して目の前にある問題を一つずつ解決して行きたいという探究心を培っていけるだろうと感じています。
(2学年在籍時)