「看護の力」看護医療学部4年 石塚達樹さん

「看護の力」看護医療学部4年 石塚達樹さん

 

入学してから3年がたち、あっという間に4年生になりました。「看護は大変でしょ?」とよく聞かれますが、たしかに忙しかった毎日、振り返ればさまざまな経験をしてきました。
1・2年生の頃、SFCでは、"NMC FACTOTUM"というIT・マルチメディア系学生団体で活動しました。このメンバーは図書館内でPC関連の質問やトラブルに対応しています。また、入学以来、医学部と看護医療学部にまたがる医事振興会という学生団体に所属し、山梨県塩山の方々にご協力いただいて、地域医療に関する活動を続けています。
3年生になると信濃町キャンパスに移ります。前期は臨床系講義が続き、つかの間の夏休み、そしていよいよ病院実習。ナース服の毎日は「この患者さんにとって何が最善のケアなのか?」という問いと悪戦苦闘する日々です。仲間に支えられ、先生方に後押しされ、そして患者さんの「ありがとう」に勇気づけられ、何とかやり抜くことができました。掴んだ手ごたえは、ベッドサイドの「看護の力」、そのスタートラインにやっと立てたということだと思います。さらにこの年、私は英国ケンブリッジ大学でのサマースクールに参加しました。新鮮だったのは、看護の世界とは違って様々な学部の仲間と交友ができたことです。普段とはまったく異なる環境での生活で視野がぐっと広がる1ヶ月でした。
人を支える仕事に携わろうとする者にとって、様々な経験を重ね、より広い視野を持ち、自分の幅を広げることはとくに重要です。しかしそればかりではなく、自分の問題意識を常日頃から深めていくことも欠かせません。自分という土壌をよく耕し、辛抱強く大切に種を育て続けること。そうしてようやく実りを得られます。大学での4年間はその基礎づくりの時間ではないでしょうか。 そしてそれを共にできる仲間がいることは、何より得難くかけがえのないことです。入学前には男子学生が少ない点が不安でしたが、今はむしろ心強いサポーターです。それに、男性ゆえに考えることも、実習の悩みや将来のビジョンも、いろいろなことを語り合い支えあえる仲間に、性別に関わらず、恵まれました。このような学生生活も今年で最後。実りある1年にできるようしっかりと取り組んでいきたいと思います。

(4学年在籍時)