「医療全般に渡る"広義"の看護学を学びたい!」看護医療学部3年 山本望美さん
慶應しかない!と直感したオープンキャンパス
看護医療学部を志望したのは、医療関係に携わりたかったからです。高校1年生のとき祖父を胃ガンで亡くしたことをきっかけに、いろいろと医療現場に対する問題意識を持つようになりました。そして、将来看護師や医療関係の道に進み、自分の目指す医療というもののあり方について考えていきたいと思ったんです。
高校生のときには、福祉関係にも興味があって、福祉の大学や学部も視野に入れていました。けれど、そうした所では、看護師の資格がとれません。また逆に、看護の単科大学では、医療・福祉に関して幅広く学ぶことができないカリキュラムが多かったのです。 そんな折、慶應の看護医療学部のオープンキャンパスに参加して、慶應では看護師だけでなく保健師の資格も取れ、福祉も含めた医療全般に携われる、ということを知りました。説明してくださった先生や先輩がとてもさわやかで、さらにキャンパスの雰囲気が気に入ったこともあって、「慶應しかない!」と直感しましたね。
広く看護を学ぶことができる1年目
看護医療学部の特徴は、「1年目に広く医療全般の考え方を学び、2年目から本格的に看護師としての勉強を始める」といった点にあります。これは4年制ならではのカリキュラムといえるでしょう。
先日、障害者の施設や作業所に行って実習したり、公民館に出かけ地域のお年寄りと触れ合う、というプログラムがありました。そこでは、保健師の方や、看護師として病院以外で働いている方と交流を持つことができ、看護師を目指す上でとても良い経験になったと思います。
その他にも、様々な角度から看護と関連づけた授業が行われています。診療情報の管理など、看護にもITが必要な時代なので、パソコンの基礎的なスキルを身につける授業は必修です。また、今後の医療現場に必要とされるデータサイエンスや、データベースの技法についても学んでいます。今後さらに強まる医療とITの関係を見据えた、先駆的な科目が開講されているのではないでしょうか。
さらに、隣接する総合政策学部や環境情報学部の授業も履修することができます。今は実際に、心理学の基本となる授業に出席していますし、将来的には語学の授業にも出てみたいと考えています。
看護される側の気持ちになれた"一人暮らし"
私は、親元を離れ、湘南藤沢キャンパスの最寄りの駅近くで一人暮らしをしています。今では、一人暮らしのご老人の気持ちが非常によくわかるようになりましたね。あるとき、看護師さんから、「一人暮らしくらいしっかりできないと良い看護師になれない」と言われたことがありました。つまり、「人の世話をする前に、基本的な生活習慣を守って自分の健康管理くらいできないと、看護される側の気持ちはわからない」ということです。この話を聴いてからは、料理も栄養を考えてちゃんと自分で工夫するようになりました。初めの頃、一人暮らしは寂しくて、ずっと実家から通いたいと思っていましたが、今はとても充実しています。
また、授業以外に自由になる時間も多く、サークル活動にも打ち込んでいます。私は医学部体育会サッカー部に所属して、マネージャーをやっています。マネージャーには、法学部や経済学部といった他の学部の学生もいるので、いろいろな人との交流の幅が広がりますよ。
やっぱり看護師になりたい!と思えた看護実習
最近、3日間だけですが、終日看護師の方について実習しました。そこで初めて看護師の仕事とはどういうものであるかわかった気がしますし、あらためて「看護師ってすごい」と実感しました。看護師は、人がやりたがらない仕事もやらなければならないし、専門的な知識や技能も必要とされるので、並大抵の決意ではできません。立派な看護師になるためには、意志の強さと人の役に立ちたいという信念を欠いてはいけないですね。看護師さんの姿を見たり、話し合ったりする中で、私の中にも確固たる思いが湧いてきて、是非とも「看護師になりたい」と思うようになりました。
看護医療学部の卒業生は、やはり看護師になる方がほとんどですが、保健師として公務員になったり、大学院・健康マネジメント研究科に進んだりする方もいらっしゃいます。どんな進路を選択するにしても、そのためにこの学部で学ぶ4年間は大変貴重な時間だと思います。優れた環境とたくさんの人との出会いの中で、皆さんには何事にもどんどんチャレンジしてほしいですね。
(1学年在籍時)