「大学生を満喫する~体育会卓球部で過ごして~」看護医療学部4年 山崎糸子さん
看護医療学部というと必修の授業が多く実習もあるため"忙しい"というイメージがあって、一般的な大学の楽しみ方ができないと考えがちかもしれません。しかし、慶應義塾は総合大学であり、魅力的なサークルや部活動が沢山あります。また慶應の体育会の特徴は文武両道を目指しているため、強い選手ばかりを集めることはしていません。つまり看護医療学部の学生にも活躍の場が平等に与えられているのです。そこで私は学生生活をより有意義に過ごしたいと考え、現在体育会卓球部に在籍しています。
体育会卓球部は世界チャンピオンの深津尚子さんが在籍されていた歴史ある部活です。今もその伝統を受け継ぎ、「卓球を通じた人間的成長」を目標に掲げ、男子は週6日、女子は現在週3日で練習しています。私も日中は湘南藤沢・信濃町で授業を受け、夕方は日吉で卓球をしています。目的意識が強く、向上心の高い人が多いため、それに触発されて週3日以上練習することもあります。
看護と体育会の両立は難しいと思われているようで、よく「大変だね」と言われます。確かに地理的な問題、拘束時間が長いことから不便さを感じることもあります。何故それでも私は4年生になるまで続けているのでしょうか?それは、私を勇気付け、励ましてくれる強い力があったからです。私は看護を学ぶ中でも多くの友達、先生方に支えられてきましたが、体育会卓球部でも私のことを本気でサポートしてくれる先輩方、同じ目標を持ってついてきてくれる後輩と出会うことができました。私は、試合で皆が自分のために力一杯応援してくれる姿を思い出すと熱いものがこみ上げてくるのですが、きっとこんな経験は学生のうちにしかできないものだと思います。ピンチの時に力をくれる仲間が人の2倍あるということは、この上なく心強いことであり、社会人になっても大きな糧となると感じています。
学生生活の良いところは自分が主人公になれるということではないでしょうか。人によって様々な選択ができると思いますが、私は体育会卓球部に入ったことによって汗と涙と感動の充実した日々を過ごせています。
(4学年在籍時)